運命の手術。

手術の前日、藍原先生が病室内へやってきて
「どうだ、緊張してるか?」

僕は
「まぁ、なんとか大丈夫です。」
と見栄っ張りな返事をしたのを覚えてます。

すると先生が口角を上げながら
「そうか、俺はもう緊張してるよ。
だけど俺は全力で集中するからタツも頑張るんだぞ。
明日はよろしく。」

そこで熱い握手を交わしました。

その日の夜は緊張のせいか、
なかなか寝付きが良くなくて
寝たのが0時を過ぎた頃だった気がします。

手術当日。
6:30に目が覚めて、
あと1時間半後には手術室に行くんだと思うと
そわそわして落ち着きがなかったですが、
その辺はあまり表に出さず平然を装うと多少無理してたかもしれないです。

7:00頃に母が朝っぱらからわざわざ駆けつけに来てくれて
7〜8時間はかかるオペだっていうのに…病室で待つとか言ってて。
いつも家事やりながら仕事やりながらで絶対疲れてるはずなのに
その合間を縫ってでもほぼ毎日見舞いに来てくれてたから
本当に本当にありがとう。

手術室へ行く時間になり
ナースさんが誘導のもと手術室前へ

病棟ナースさんから手術部のナースさんに
バトンタッチしてもらい、
手術室前の待合の椅子に座らせられ、名前と生年月日を聞かれ答えました。

今日は何の手術なのかも聞かれ
「頭の中の腫瘍を取る手術です。」
と答えるとナースさんにっこり微笑みながら
「その通りです^^」

いざ手術室に入り、台の上に仰向けにさせられ
気分は問題ないかとか、血圧も測ったりして異常がなさそうなので
「これから人工呼吸器を取り付けます。」と言われ
口を大きく開けて金属の管が入れられ
マスクが装着された途端にだんだん意識が遠のいていく様な…

自分ではここまでしか手術日の記憶がないです。
本当にいろんな方々が私の病気を聞いて
励ましてサポートしてくれてるから
その応援に応えなくちゃなと思い、
手術に挑みました。

ありがとう。

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