私は元々高校を卒業してすぐにアメリカ留学でロサンゼルスへ飛び、
音楽の道を目指すべく音楽学校へ通っていました。
ある日を境に、なんとなく身体のだるさを感じましたが
「寝れば治るだろ」程度にいつもと変わらずに毎日を過ごしていました。
しかし、一向にだるさは良くならず
むしろ頭痛を感じ始め、日が経つと共に吐き気、めまいを伴い
鏡を見れば目の焦点が外側へ離れてるという状態(視界が二重に見える=複視)で症状は悪化していました。
さすがに学校も欠席せざるを得なく、
日本に居る親とも相談して、一度帰国して病院で治療をしよう
という話になりました。
当時私はルームシェアをしていて、
体調もままならないのでルームメイトに荷造りを手伝ってもらっていました。
ここまでは記憶があるのですが…
気がつくと私はなぜかベッドの上にいて
周りには大勢のナースさん達が英語で話しながら慌てた様子で
何か作業をしていました。
私はナースさんに
「ここはどこ?」
するとナースさんは私に
「病院よ」
何があったのか憶えていなく、
頭の中は『?』状態でした。
ただ単にその時私は漠然と、
俺は病院のベッドの上にいるんだ
と理解しました。
※ カイザーパーマネンテ ロサンゼルスという病院でした